「金閣寺」初顔合わせと本読みに行って来た。
12月6日・月曜日 完成して間もない神奈川芸術劇場に来た。3階のスタジオ兼稽古場に行くと、すでに役者たちは平台を敷き詰めたステージの上にいて、各自が自分なりのウォーミングアップをしていた。
今日は全ての関係者が一堂に集まるようで、ステージには17脚のイスが弧を描いて置いてある。それと相対して真ん中に演出家用のテーブルとイス二つ。そのテーブルを中心にして左右にテーブルとイスが80脚ほど用意されほぼ埋まった。演出の宮本亜門さんが席に着くと、制作の毛利女史がてきぱきと参加者全員を紹介していく。今回の芝居に集まったスタッフも一流どころである。
この「金閣寺」という芝居はここ神奈川芸術劇場のこけら落とし公演として実施されるものである。劇場も関係者もすごく力が入っているのがひしひしと感じられる。劇場の館長や関係者の挨拶のあと、亜門さんが、まず京都にある金閣寺について役者に聞いた。主役の森田剛さんは、修学旅行で見たということと、今回この役に決まってから改めて見に行ったと言った。役者の皆さんの金閣寺のイメージは修学旅行で見て「ああ、これが金閣寺ね」という感想が多かった。他の役者も改めて見に行った人もいた。この作品にかける思いがすでに大きなものであることを感じた。ただ演出家はこの日本を代表する文学作品を通して様々な人の中にある「金閣寺」を引き出して行こうという意気込みを伝えていくために、役者の心の中の金閣寺を素直に言わせたようだ。
本読みは、80人以上いるスタジオが一点に集中し、誰もいないかのような静けさの中、舞台の中心にいる森田剛さんの第一声から始まった。張りがあり太い声が稽古場に響いた。他の出演者が続きを読んでいく。森田さんの発声に負けじと役者たちの気持ちのいい戦いがすでに始まっていた。いい芝居の予感を感じたけいこ初日でした。
追伸
同じ劇場のもう一つのこけら落とし公演「浮標ぶい」作・三好十郎、演出・長塚圭史の稽古初日も同じ時間だったので、「金閣寺」の挨拶などは15分遅れて始まった。実は、この長塚君の作品も福岡でやれないか調整したのですが、ちょっと無理でした。始まる前に演出家の長塚君に会いに行き福岡でやりたかったねと話して帰った。
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